2022年に創業60年を迎え、会社ロゴを刷新した沼尻産業。
そんな中、「沼尻産業が目指していく世界観を表現しながら、社員の方々が快適に仕事をすることができるユニフォームにしたい!」そんな熱い思いを持った若手リーダー、川根せりなが主導する「チームユニフォーム プロジェクト」が発足しました。
カッコよさと機能性を兼ね備えたオリジナルユニフォームがどうやって生まれたのか、その誕生に迫ります。
PROFILE
川根 せりな
2019年4月入社。新入社員研修を経て、2019年7月に食品物流センターへ本配属。2020年3月に人事総務部 総務課に異動。2022年10月から「つくばまちなかデザイン株式会社」へキャリアインターン(出向)。2024年4月、キャリアインターンを終え、本社勤務に。物流センターでの現場経験に加え、キャリアインターン先で培った知見を活かし、本プロジェクトを主導。
本日はお忙しい中インタビューを快諾していただき、ありがとうございます!
川根 はい。ユニフォームリニューアルの思いは、かねてよりあったのですが、なかなか機会がありませんでした。しかし創業60年という節目に会社ロゴやブランドスローガン、ビジネスコンセプトが刷新、沼尻産業の存在意義を「地域の未来創造」と再定義し、この先10年のビジョン「N‘Vision2022-2032」を発表したこのタイミングにリニューアルしたいと思いました。
ユニフォームを制作するうえで重視したことは何ですか?
川根 毎日着るものなので、作業しやすく動きやすい、体も疲れにくい、そんなユニフォームにすることです。また、職場における「TEAM Numajiri」としての一体感の醸成です。つまり、パフォーマンスを最大限に発揮できる機能性と快適性、そしてデザイン性によって、皆さんの仕事へのモチベーションが高まる、そんなユニフォームの実現を目指しました。とりわけ「N羅針盤」というチームロゴを入れたことで、着るたびに愛着と誇りを持てるようなデザインに仕上げました。
そのような思いがあったのですね。
川根 はい。やはり機能性、快適性の追求はもちろんのこと、デザイン性(カッコよさ)も大切にしたいと思いました。そのためにまずは制作を依頼する会社の候補を出し、それぞれお話を伺い、デザイン案を出していただきました。それをベースに、私たちがチームユニフォームに求めるものをあらためて洗い出し、最終的にはデザイン性と機能性の高いミズノ株式会社に依頼することを決めました。
機能性についての具体的なこだわりを教えてください。
川根 3点のこだわりがあります。
1点目は「動きやすさ」です。人間工学に基づいた動作解析によるウェア設計『ダイナモーションフィット』を採用しました。これによって作業時の腕の曲げ伸ばしや、肩の回旋、足の屈伸動作時の引きつれや圧迫感を軽減できました。
2点目は「快適性」です。ブルゾンやポロシャツの襟元や脇部分、作業用パンツの股部分にニオイの元を分解する『ミズノデオドラントテープ』を採用し、気になるニオイを軽減。また、冬用の防寒着の保温素材にミズノ独自の吸湿発熱素材『ブレスサーモ』を取り入れることにより、従来のものに比べて汗をかいても蒸れにくく、ドライで快適な衣服内環境を維持できるようになりました。
3点目は「安全性」です。ブルゾンのパイピング部分や防寒具の背面、プロテクティブスニーカーには『再帰反射材』を採用することで夜間作業時の視認性、着用者の安全性を高めました。さらに長時間履き続けるプロテクティブスニーカーは蒸れにくくなるように通気性をプラス、不快感の軽減だけでなく、滑りにくくなり転倒リスクの軽減が期待できます。
どれも重要なことですね!
川根 素材などは、もちろん実際に手にして質感などを確かめました。そのうえでサンプルを現場の方々に着用してもらい、意見をあげてもらいました。リニューアルを主導していたプロジェクトチームには私を含め、現場で経験を積んできた者も多くいるため、今、現場で活躍している方々の声を、なにより大切にしました。
私も研修の際にチームユニフォームを着用し、着心地が良いと感じていましたが、現場の方々の意見を実際に取り入れていたからなんですね!ほかにもSDGsへの取り組みについても聞きました。具体的には、どういったことでしょうか?
川根 弊社が力を入れているSDGsへの取り組みとして、使用済みの作業服の処理方法を見直しました。従来の廃棄方法だと焼却されるため、その過程でCO2が排出されてしまいます。そこで今回のリニューアルを機に、「マテリアルサイクル」を始めました。「マテリアルサイクル」というのは、廃棄物の性質を変えずに新たな製品の材料として再利用することです。
具体的には不要になった使用済みの作業服をリサイクル処理工場で粉砕、ボタンやホックなどの付属品を除去し、再生ポリエステルなどのサステナブルな原料に還元することで資源の有効活用に貢献しました。
チームユニフォームは、目が覚めるような沼尻レッドが印象的です。最初から赤をメインに考えていたのですか?
川根 会社のロゴカラー、いわゆる「沼尻レッド」ですよね。当初は、差し色としての使い方を考えていました。やはり、私たちも「作業服=地味」というイメージが抜けてなかったんですよね。でもデザインを決めていくうちに「せっかくリニューアルするのに“沼尻産業らしさ”が足りない」と気づきました。そこで“沼尻産業らしさ”とは何かと考えたとき、やはり「沼尻レッド」。そこからは思い切って「沼尻レッド」を前面に押し出す方向に舵を切りました。結果的にこのレッドを身に纏うことで「沼尻産業の一員」としての一体感が生まれる、素晴らしいチームユニフォームになったと思っています。
一番苦労したことは何ですか?
川根 チームロゴの制作です。プロジェクトを進めていくにつれ、何かオリジナリティ(沼尻産業らしさ)を表現したいと思いました。そしてデザイン会社(㈲m9design)と何度も打ち合わせを重ね、「N羅針盤」「TEAM Numajiri」の2つのロゴが完成しました。
特に苦労したのは「N羅針盤」です。
現在のデザインが完成するまでには、そもそもロゴ印刷ではなくワッペンを縫い付けるというような意見から、形や配置など様々な意見があがりました。プロジェクトメンバーがそれぞれ強い思いを持っているがゆえに、なかなか意見がまとまらず頭を悩ませていました。そんななか、提案していただいたのが「N羅針盤」です。
「羅針盤はいつも“N(北)”を指し続ける。そして“N”は沼尻産業の頭文字であり、チームスローガンである“NEVER STOP CHALLENGING”の頭文字でもあります。このロゴは沼尻産業として向かうべき方向を指し示すものです。」というデザイナーさんの思いを聞いたとき、このロゴしかないとメンバー全員の意見が合致しました。
㈲m9design 取締役兼デザイナー 富宇加 淳(とみうか じゅん)氏
あの「N羅針盤」の誕生にはそんな経緯があったんですね!沼尻産業として向かうべき指針を指し続ける、素敵です。そんな素敵なロゴをご提案していただいた富宇加淳氏よりコメントをいただいております。
「つくばとともに歩み、これからも「物流を軸に、地域課題を解決する。」これが沼尻産業の強みだと思います。デザインを考えるにあたり、沼尻産業の社員の方々と何度も打ち合わせを重ねました。みなさんの大切にしているチャレンジ精神、チームワーク、挑戦し続ける思いをイメージし『N-羅針盤』『TEAM Numajiri』を制作しました。沼尻産業で働くことが誇らしく思え、社員の皆さんに寄り添ったチームユニフォームになれば嬉しく思います。」
川根リーダーの熱い思いがしっかり伝わっているようですね。
川根 たくさん打ち合わせを重ねましたからね。
ユニフォームは会社の顔です。「沼尻産業」の仲間にしか着ることができません。社員として自覚と責任が育まれるものであって欲しいですし、同時にパッと一目で「チーム」だとわかること、そんな結束感をより高めることができる。それがユニフォームだと思っています。
リニューアル後、現場の方々からの反響はどうでしたか?
川根 自信をもって制作したとはいえ、初めての挑戦だったので不安はありましたが、完成し、実際に着用された社員の方々から「デザインがかっこよくてモチベーションが上がった。」「統一感がより増してチームとしての士気が上がった。」「以前のものよりも機能性が良く動きやすい。」と言っていただけたときは本当にうれしかったですね。
社員の皆さんが喜んでくれたことで改めてこのプロジェクトを発足して良かったと思いました。
川根リーダーの熱い思いを伺えて、チームユニフォームへの愛着が更に強くなりました!本日はありがとうございました!
2024年12月現在
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