「社内バザーオークション」で、児童養護施設の支援に挑む。
「社内バザーオークション」で、児童養護施設の支援に挑む。

「社内バザーオークション」で、児童養護施設の支援に挑む。

谷中あゆみ(人事総務部 総務課)
小林美空(広報・マーケティングチーム)

現在日本では、親の病気や貧困、虐待などを理由に、児童養護施設や里親家庭などの社会的養育のもとで暮らしている子どもたちが、およそ2万7千人います。しかし、多くの施設が恒常的な資金不足にあり、社会の理解や支援が求められています。入社1年目の新入社員である谷中あゆみ、小林美空は、この問題を地域の未来に関わる社会課題と捉え、沼尻産業全社員を巻き込む、「慈善プロジェクト・社内バザーオークション」に取り組みました。

PROFILE

谷中あゆみ:2023年4月入社。人事総務部 総務課として会社全体のサポートに従事。社内バザーオークションでは初のオークションシステムを導入、258点もの出品数につなげ、出品者・落札者の手続きを行った。
小林美空:2023年4月入社。広報・マーケティングチームとして新聞やSNS、業界雑誌の媒体を通して情報の受発信を行う。社内バザーオークションでは得意なデザインを活かしポスターを作成し各拠点へ周知、募金箱も設置し、さらなる寄付活動につなげた。

「社内バザーオークション」始動

谷中 創業60年記念事業で行った「社内バザー」に引き続き、よりパワーアップした「社内バザーオークション」を開催いたしました。養護施設に在籍している子どもたちの進学や就職支援を目的とした、「社内バザーオークション」は、社員の皆さんから、押し入れに眠っている品物や使わない物を提供していただき、ほしい品物に指値を入れ、落札した金額が全額寄付となる仕組みです。創業60年記念事業に引き続き、2回目の開催となった今年は、新たな試みとしてオークションシステム「雲のオークション」を導入し、5月8日~21日の2週間にわたりオークションを開催いたしました。

小林 この活動は一社員の私としても誇らしいものです。沼尻産業が10年続けてきた従来の寄付とは違い、「社内バザーオークション」は、社員一人ひとりが貢献意識を実感出来る素晴らしい取り組みです。事業部間を超えて、全社を挙げて開催されるこのプロジェクトを、入社1年目の私たちが任されたのは、非常に大きな経験になったと思います。

「社内バザーオークション」始動
「社内バザーオークション」始動

全社員が参加、広がる会話
ープロジェクト通して実感したことー

谷中 準備から実施までの約1か月、あっという間に過ぎていく毎日でしたが、いざ社内バザーで出品された258点もの商品がオークションサイト上に並ぶと、「始まった!」というワクワク感がたまりませんでした。さっそく入札が始まり、次々に品物を落札していく社員の皆さんが楽しんでいる表情や、社内から聞こえてくる「バザーで何を落札した?」などの声に、全社員の参加が実感でき、嬉しい思いでいっぱいでした。

小林 今回の「社内バザーオークション」の告知では文章だけでなく、視覚的にもメッセージが伝えることができるポスターを使うことで「社内バザーオークション」の認知を広める取り組みを行いました。より多くの人に参加していただきたい、楽しんでいただきたいという思いをポスターに込めました。完成し、これが各拠点に掲示されると思うとドキドキしました。見てくださった方から「出品したよ!」と声をかけていただいたり、オークション中は昼食時間がバザーの話で持ち切りになるなど、社員の皆さんが楽しみながら参加してくれることを実感できました。

全社員が参加、広がる会話
全社員が参加、広がる会話

告知ポスターを制作(左・小林作/右・谷中作)

他にはない寄付のカタチ
ー「社内バザーオークション」を振り返ってー

小林 募金活動や寄付をするということについて改めて考えるきっかけになったと感じています。寄付の場合は、お金と商品を交換する通常の買い物のように、目に見えるリターンがあるわけではありません。しかし、こうした活動によって、子どもたちの笑顔が増えるとしたら、何ものにも変えがたいのではないでしょうか。今回で2回目となる社内バザーでは、出品落札額の寄付に加えて、新たに募金箱の設置もしました。社員一人ひとりの貢献意識を、ひとつの形にすることができたのではないかと思います。

谷中 続々と集まる品物の出品作業は、うれしい悲鳴でした。各拠点、多方面からご協力をいただき、沼尻産業全社員の一体感や、この企画を通じて皆さんの支援する思いを身に染みて感じました。また今回、沼尻社長からのApple製品や佐賀牛などの魅力ある商品の出品が「社内バザーオークション」の盛り上がりに拍車をかけ、私自身もそれら商品の入札に加わりとても心が躍りました。無事にバザーオークションが終わり達成感を味わったと同時に、全社員が楽しみながら一丸となって取り組んだ今回のプロジェクトが、子どもたちの未来支援につながると思うと、胸が熱くなります。

他にはない寄付のカタチ
他にはない寄付のカタチ

子供たちの笑顔を守る
ー児童養護施設「筑波愛児園」へ贈呈してー

谷中 2023年6月2日、沼尻産業からの寄付金50万円と社内バザーオークションの収益金と募金総額270,323円をあわせた合計770,323円を、つくば市にある社会福祉法人筑波会 児童養護施設 筑波愛児園へ贈呈いたしました。小林施設長からは、「昨年に引き続きご寄付をいただき誠にありがとうございます。昨年は、バスケットコートの整備に活用させていただき、子供たち・職員ともに大喜びでした。本当に、ありがとうございます。」という言葉をいただきました。沼尻産業全社員の取り組みが、僅かながらも子どもたちの生活を豊かに出来ていると思うと、とても喜ばしいです。

小林 この「社内バザーオークション」は、私たちの活動の小さな一歩にすぎません。養護施設で暮らす子供たちの生きづらさは、進学や就職など、施設や里親家庭を出たあとも続くと言われています。子どもたちは地域の宝です。これからも、地域の未来を担う子どもたちに手を差し伸べ、本当に有効な支援活動を模索し続けていきます。この活動をさらに進化させ、寄付やバザーオークションだけでなく、今度は子どもたちと直に触れ合えるようなプロジェクトも考えてまいります。

子供たちの笑顔を守る
子供たちの笑顔を守る

2023年7月現在

N’ Vision 2022-2032-物流で人々を幸せに。

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