茨城の新たな農業改革にチャレンジ
茨城の新たな農業改革にチャレンジ

茨城の新たな農業改革にチャレンジ
河田 康智(農業生産法人 株式会社照沼 出向)

物流を軸に地域課題を解決する、沼尻産業の取り組み。入社5年目の河田康智は、農業生産法人「株式会社照沼」で物流の枠を超えた新たなビジネスにチャレンジしている。

PROFILE

東京農業大学を卒業後、現場改善グループリーダーとして新規事業立ち上げや倉庫大規模移管支援、現場作業見直しによる生産性向上を通して現場改善に取り組む。同時に事業構想を学ぶ社会人専門学校にも通い、そこで得た知識と大学で学んだ農業、当社の物流を掛け合わせた事業を考えている。

照沼初の出店計画、その店舗マネージャーに大抜擢

照沼初の出店計画、その店舗マネージャーに大抜擢

沼尻産業入社6年目、2021年6月1日、私の27歳の誕生日に照沼への出向が決まり、ちょっと運命を感じてしまいました。

株式会社照沼は、1962年に創業し茨城県那珂郡にある農業生産法人。約40ヘクタールの自社農園を持ち、農薬・除草剤・化学肥料を一切使用しない、オーガニックなさつま芋を生産しています。

出向して2ヶ月、苗の定植作業や草刈りの農作業を行なっていた私に、「照沼として初の店舗を構える。そこで河田くん、店舗マネージャーを君に任せたいのだけど」と、突然とても重要な役目を打診されました。

もちろん、店舗開発についてなど、これまで一度も経験がありません。正直不安もありましたが、何も知らない状態の私に任せていただいたことを素直に喜び、自分のポテンシャルとチャレンジ力が試せるチャンスと、持ち前の楽天さを発揮してすぐに快諾してしまいました。

何もかもが新鮮で毎日ワクワクした店舗開発

何もかもが新鮮で毎日ワクワクした店舗開発

店舗オープンに向けて準備したことはコーポレートロゴの刷新、新商品開発、店舗のオペレーションの3つ。

コンサルタントを入れ、新しいロゴが決まった後は、商品ごとの包装資材決めや店舗の営業許可申請手続き、販売員の採用、賞味期限決めなど様々なことを同時並行で進めました。

とりわけ神経を注いだのは、販売員の教育についてです。沼尻産業での現場改善に取り組んだ経験で学んだことを思い出し、一人ひとりに合わせた声掛けや指導。みんなが迷わないためのマニュアルや注意書きの作成。販売員が動きやすく働きやすい環境を考えたレイアウトを決めるなど、多角的な視点を持って取り組みました。

また、のめり込んだのが照沼オリジナル焼き芋の新商品開発。毎日納得のいくまで、お芋の焼く温度や時間調節、ひっくり返すタイミングや焼く角度の微調整など、何度も味見しての試行錯誤、一番美味しく焼きあがる瞬間を見つけることができたのです。私たちが開発した焼き芋が店頭に並ぶ、、、想像するとオープンが待ち遠しかったですね。

2021年11月13日、新店舗は、さつまいもの専門店「照沼」の名称で、水戸市のショッピングモール内に無事オープン。SNSでの情報発信やチラシポスティング効果もあり、多くのお客様に来店していただき、大盛況の初日を迎えました。

農業、そして物流の役割

今回の出向を通して、農業の自然環境や災害を相手にしながら、自分の体力勝負で一から作物を育てあげる大変さ。丹精込めて作った農産物を市場に出し、お客様から「美味しいから買いに来たよ」と直接の声が聞ける喜び。

そんな農業の熱いやりがいを肌で感じたのと同時に、農業と消費者をつなぐ架け橋となっているのが私たち物流の仕事なのだと、あらためてその役割、その価値を再認識しました。

現在、私は店舗マネージャー兼営業担当と同時に更なる販路拡大を目指し、ネット通販の商品企画開発を行なっています。照沼の美味しいお芋をもっと世の中に知ってもらい、今の売上を2倍にすることが当面の目標。そして、沼尻産業にまだない農業・生産・加工・店舗開発の知識をどんどん吸収して取り入れ、当社の強みである物流と倉庫を掛け合わせた画期的なアイディアを生み出していきます。

農業、そして物流の役割
農業、そして物流の役割

何でもチャレンジさせてくれる、沼尻産業

何でもチャレンジさせてくれる、沼尻産業

私たちの生活維持に欠かせない存在。それは物流ではないか。そう思って業界を絞って就職活動をしていた私が沼尻産業を選んだのは、地元茨城に根差しながら、当社が扱う、食品やアパレル、工業製品と、その多種多様さです。さまざまな業種知識やお客様と関われることで、自らの成長に繋がると考え入社しました。

入社後、現場改善グループとして主要センターを周り、新規事業立ち上げや倉庫大規模移管支援、現場作業見直しによる生産性向上など、現場の皆さんを巻き込んだ改善を行なってきました。

そんな私に、会社から沼尻シンガポール支社の現場改善指示が言い渡されました。言葉も通じない、フォークリフト免許も無い、日本とはまるで勝手が違うアウェイな環境に置かれ、正直きつかった記憶が多いのですが、それでも毎日現場を走り回って、現地の人とたくさん会話し、無我夢中で取り組み、結果を出した自負もあります。

そして、今回の照沼への出向。大きな壁が立ちはだかっても諦めずに進み続けること。間違えても良いから何でもやってみること。大きな成長につながる経験、体験を提供し、正直、ビビるくらいのチャレンジをさせてくれる会社に本当に感謝しています。

2022年3月現在

N’ Vision 2022-2032-物流で人々を幸せに。

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